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小学算数 6年間のつながりマップ

最終更新: 2026年9月27日|執筆・運営: 丹羽拓馬

📋 「うちの子の学年では何を学ぶ?」「つまずきの原因はどこにある?」——小学算数の6年間は、1本の幹のようにつながっています。このページでは、各学年の山とつながりマップ、つまずいたときのさかのぼりの道順を図で示し、学年をまたいで確かめる診断問題をまとめました。

6年間の「山」を先に見ておく

1年くり上がりくり下がり2年九九3年わり算4年わり算の筆算がい数5年割合分数6年比・比例分数の×÷
図:6年間の各学年の「山」。山の高さはイメージで、どの学年でも、山の前の学年の内容が土台になっている

どの学年にも、つまずきやすい単元(山)があります。そして、どの山も前の学年の内容を土台にしているのが算数の特徴です。お子さんが今つまずいている単元の原因が、1つ前・2つ前の学年に見つかることがあります。

6年間のつながりマップ

小学校の計算は、下の図のように1本の幹でつながっています。学年をさかのぼるのは遅れではなく、上に積み直すための準備です。

小学6年間の計算のつながりを示した図 数の合成分解から、くり上がり、九九、わり算、小数、割合、分数の乗除と比へと積み上がる順序を、学年とともに縦に並べています。 計算の「幹」は1本。下が弱いと上で止まる 1年 数の合成・分解(10をつくる) 1・2年 くり上がり・くり下がり 2年 九九 3年 わり算(九九の逆) 4年 わり算の筆算・小数 5年 小数のかけ算・わり算 5年 割合 6年 分数の乗除・比 上でつまずいたら、下へさかのぼる 「割合が分からない」の原因が、九九にあることもあります ※ 文章題(図をかく力)は、この幹とは別に全学年で育てます
図:小学校の計算は1本の幹でつながっています。学年をさかのぼるのは遅れではなく、上に積むための準備です。

さかのぼりの道順

割合がわからない(5年)小数の×÷(5年)「倍」の意味(3年)かけ算の意味(2年)分数の計算ができない(6年)約分・通分(5年)倍数・約数(5年)九九(2年)わり算の筆算が遅い(4年)わり算=九九の逆(3年)九九をバラバラに(2年)10の合成分解(1年) 右へ行くほど前の学年。止まったところが、いま練習する場所
図:よくある3本のさかのぼりの道順。左のつまずきから右へたどり、「スラスラできる」ところが見つかったら、そこから上に積み直す
いまのつまずきさかのぼって確かめる先
割合ができない(5年)小数の×÷(5年前半)→「倍」の意味(3年)
約分・通分ができない(5年)倍数・約数(5年)→ 九九(2年)
分数の計算ができない(6年)約分・通分(5年)→ 分数の意味(3・4年)
わり算の筆算が遅い(4年)九九をバラバラに(2年)+ひき算(1・2年)
文章題が全学年で苦手テープ図・線分図をかく練習(文章題の解き方)

にじゅうまる。算数ドリルは学年を自由に行き来できるので、「診断→さかのぼり→戻る」の流れを家庭で作りやすくなっています。

学年別の学習内容と、この学年の中心

1年生:数と計算のはじめの一歩

主な内容:10までの数/いくつといくつ/たし算・ひき算/くり上がり・くり下がり/時計/かたち

この学年の中心:くり上がり・くり下がり。土台は10の合成分解。1年生の家庭チェックリスト →

2年生:九九を、順番でもバラバラでも

主な内容:2けたの筆算/かけ算の意味と九九/長さ・かさ/時刻と時間/三角形と四角形

この学年の中心:九九。3年生のわり算は九九を逆から使う。2年生:九九を家庭で仕上げる →

3年生:九九からわり算へ

主な内容:わり算(あまり)/3〜4けたの筆算/かけ算の筆算/小数・分数の意味/時間の計算/km・kg

この学年の中心:わり算。九九の逆として学ぶ。3年生:九九からわり算へ →

4年生:筆算の手順と見当

主な内容:わり算の筆算/がい数/小数×÷整数/分数(帯分数・仮分数)/角度/面積

この学年の中心:わり算の筆算とがい数。見当→計算→比べる。4年生:筆算の手順とミス →

5年生:割合・小数・分数をつなげる

主な内容:小数の×÷/倍数と約数/約分・通分/単位量あたり・速さ/割合と百分率/面積・体積

この学年の中心:割合と約分・通分。1本の幹でつながる。5年生:割合・小数・分数のつながり →

6年生:中学数学への接続

主な内容:分数の×÷/文字を使った式/比/比例と反比例/円の面積/場合の数/データの活用

この学年の中心:分数の×÷と比例。中学の方程式・関数の入り口。6年生:中学数学への接続 →

さかのぼり診断問題(学年をまたいで6問)

1年生から6年生まで、各学年の中心の単元から1問ずつ選びました。上から順に解いてみて、最初にまちがえた問題の学年が、確かめ直す場所の目安です。

  1. 【1年】10は3と□
    答えと考え方

    7。まちがえたら → 10の合成分解(たし算の教え方)

  2. 【2年】7×6
    答えと考え方

    42。バラバラに聞かれて止まるなら → 止まる九九の特定(2年生の家庭ガイド)

  3. 【3年】45÷6
    答えと考え方

    7あまり3。6×7=42、45−42=3。あまりが6以上になったら → 九九の逆引き(3年生の家庭ガイド)

  4. 【4年】504÷7(筆算)
    答えと考え方

    72。見当は490÷7で70くらい。けたがちがったら → 筆算の4手順(4年生の家庭ガイド)

  5. 【5年】0.6×0.4
    答えと考え方

    0.24。6×4=24、小数点以下は1+1=2けた。1より小さい数どうしなので、答えは0.6より小さい。まちがえたら → 小数の×÷(5年生の家庭ガイド)

  6. 【6年】3/4÷3/8
    答えと考え方

    2。3/4×8/3=24/12=2。まちがえたら → 分数の×÷(分数の教え方)

前の学年の穴が見える誤答例

高学年の誤答の中には、原因が前の学年にあるものがあります。誤答から「どこに戻るか」を読む例です。

誤答例1【5年】12/18を約分して 6/9 で止まる

何が起きたか:2でわったあと、まだ3でわれることに気づいていません。9と6の公約数(3)がすぐ出てこないのは、九九の6・9の段にさかのぼる手がかりです。

家庭での直し方:5年生の約分の練習を増やす前に、2年生の九九(特に6・9の段)をバラバラに聞いて確かめます。止まる九九があれば、そこから練習します。

誤答例2【5年】「20人中5人の割合は?」→ 20÷5=4

何が起きたか:もとにする量(20人)とくらべる量(5人)を逆にしてわっています。割合が1より大きいのに、全体より少ない人数の割合を答えています。

家庭での直し方:3年生の「倍」の意味(6cmの3倍は?)に戻り、「何をもとにして何倍か」を言葉にする練習をします。割合は 5÷20=0.25。

誤答例3【3年】45÷6=6あまり9

何が起きたか:6×6=36、45−36=9 と計算しています。あまり9は、わる数6より大きいので、まだ分けられます。

家庭での直し方:あまりの確かめ(あまり<わる数)に加えて、6の段を逆から(「6の段で45をこえない一番大きいのは?」)聞いて、2年生の九九を確かめます。

誤答例4【4年】504÷7 の一の位で「ひけない」と止まる

何が起きたか:十の位の商を8とたてて 7×8=56 を50から引こうとしています。50をこえない7の段(7×7=49)がすぐに出てきません。

家庭での直し方:筆算の手順より先に、7の段を逆から聞く練習(「7の段で50をこえない一番大きいのは?」)に戻ります。見当(490÷7で70くらい)を立てると、商の十の位は7だとわかります。

🏠 6年間の土台は、ふだんの会話の中にもある

つながりマップの根元(10の合成分解・九九・倍の意味)は、机に向かう時間だけでなく、ふだんの会話の中でも育てられます。買い物のお釣り、出かけるまでの残り時間、おやつの分け方——どれも、あとの学年の単元(ひき算・時間の計算・わり算・分数)の入り口です。

学年が上がっても、「あといくつで10?」「1人分は?」「全体の何%?」と、その学年の見方で同じ場面を話題にすることができます。

にじゅうまる。家庭実践メモ

幼稚園のころから、会話の中で計算をやるようにしていました。「あと何分でできる?」「あと何時間でできる?」、買い物中は「1000円出すとお釣りはいくら?」、慣れてきたら「950円のときに1050円出したらお釣りはいくら?」「小銭を少なくするにはどうしたらいい?」。

分けるときも同じで、「4人家族で分けると1人どれだけ?」「10個だと何個になる?」「パパは1個でいいから、残りを分けると1人何個?」と聞いていました。

長期休みの学年別・復習テーマ

学年夏休み春休み(進級前)
1年生10までのたし算ひき算くり上がり・くり下がり
2年生筆算の手順九九をバラバラ・逆から
3年生九九の点検+わり算小数・分数の意味
4年生わり算の筆算小数の計算+がい数
5年生約分・通分+小数の×÷割合の総復習
6年生分数の×÷+割合6年間の計算の総点検

休み中は「先へ進む」より「直前の学期の穴を埋める」を優先するのがおすすめです。

学年をまたぐ前のチェック表

学年に関係なく、「まだ難しい」が付いた行が、いま戻る場所です。

チェック項目できる少し迷うまだ難しい
10の合成分解が即答できる
くり上がり・くり下がりが安定している
九九をランダムに聞かれて答えられる
あまりのあるわり算ができる
わり算の筆算の手順が言える
小数点の位置を正しく処理できる
「もとにする量」を問題文から見つけられる
✏️ 学年を行き来して、戻る場所を確かめる

診断問題で止まった学年のドリルを開いてみてください。学年を自由に切りかえられるので、1学年下を練習するのも簡単です。

学年を選んでドリルを開く →
📚 参考資料と、家庭での使い方

確認日: 2026年9月27日。学習指導要領の算数は、「数と計算」「図形」「測定(1〜3年)・変化と関係(4〜6年)」「データの活用」の領域ごとに、学年をまたいで内容が積み上がるように構成されています。このページのつながりマップとさかのぼりの道順は、この系統のうち家庭でつまずきが見えやすい計算の流れを、戻る場所がわかる形に整理したものです。道順と診断問題は、にじゅうまる。運営者による整理です。

まとめ

よくある質問

Q1. つまずきやすい学年はありますか?

どの学年にも山があります。1年のくり上がり、2年の九九、3年のわり算、4年のわり算の筆算とがい数、5年の割合と分数、6年の比と比例です。どの山も前の学年の内容が土台になっているので、つまずいたら前の学年に戻って確かめます。

Q2. さかのぼり復習は、どこまで戻ればいいですか?

さかのぼりの道順をたどって、「スラスラできる」ところが見つかるまで戻ります。学年をまたいだ診断問題で、最初にまちがえた学年を目安にする方法もあります。

Q3. 先取り学習はさせるべき?

必須ではありません。つながりマップの幹(10の合成分解・九九・小数の計算・割合)に穴がないことを先に確かめるほうが、あとの学年で役に立つことが多いと考えています。

Q4. 学校の教科書が変わっても、この内容は同じですか?

各学年で学ぶ内容は学習指導要領で決まっているため、教科書会社が違っても大きな流れは同じです。単元の順番や細かい扱いは教科書によって違うことがあります。

Q5. 授業についていけているか、どう確認すればいい?

テストの点だけでなく、「今日の算数、何やった?教えて」と説明してもらう方法があります。説明できれば理解できていて、詰まるところがあれば、そこが確かめる場所です。

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学年を自由に行き来して、戻る場所を確かめられます

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