2️⃣ 2年生は九九の学年です。ここで覚える九九は、3年生以降のわり算・筆算・約分まで使い続けます。このページでは、九九を「バラバラに聞かれても答えられる」まで進める方法と、止まる九九を家庭で特定する記録のつけ方を中心に、筆算・かさ・時刻の確かめ方をまとめました。
2年生の役割は、九九を、順番でもランダムでも答えられる状態にすることです。3年生のわり算は九九を逆から使い、筆算は九九をバラバラの順で使います。このページでは、止まる九九を家庭で特定する方法を中心にまとめました。
- 九九
- 筆算
- かさ・長さ
- 時刻と時間
2年生の1年間(学期ごとの見取り図)
1学期の筆算で「くり上がりの1を書く・位をそろえる」を固めておき、2学期の九九に時間をかける——というのが、2年生の家庭学習の組み立て方の一つです。
九九の目標は「バラバラに聞かれても答えられる」
九九は「1の段から順番に唱えられる」だけでは足りません。3年生で使うのは、「7×8は?」とランダムに聞かれて答える力と、「7の段で56は?」と逆から聞かれて答える力です。覚える順番は、1→2→5→3→4→9→6→7→8の段のように、簡単な段で自信をつけてから7・8の段に進む方法があります。語呂合わせや覚え方は九九の覚え方ガイドに、九九表を使って覚える量を減らす見方はかけ算の教え方にまとめています。
| 九九の確認 | できる | 少し迷う | まだ難しい |
|---|---|---|---|
| 1〜9の段を順番に言える | |||
| バラバラに聞かれても答えられる | |||
| 6・7・8の段で止まらない | |||
| 7×8、8×7が続けて言える | |||
| 「3の段で12は?」と逆から聞かれて答えられる |
最後の行(逆から聞かれて答える)が、3年生のわり算に直結します。ここが「まだ難しい」なら、わり算に入る前に戻る場所が決まったということです。
この学年の目玉:止まる九九を「特定」する
「九九が苦手」で止めずに、どの九九で止まるかを特定するのが2年生の家庭学習の中心です。全部を同じように練習すると時間が足りませんが、止まる九九は数個に絞られることがよくあります。
- 毎日ランダムに10問聞き、詰まった問題に×をつける
- 3日続けたら、×の数を数える
- 何日も×がついた九九だけを、次の週の練習に回す
1日だけの×は、その日の迷いかもしれません。何日も続く×が、本当に練習が必要な九九です。九九チャレンジの1分間モードでも、正解数の変化を記録できます。
筆算は「書く習慣」を1学期に
2年生の筆算ミスは「位のずれ」と「くり上がり・くり下がり忘れ」に分かれることが多いです。①マス目ノートで1マス1数字、②くり上がりの1・かりた印を小さく書く、の2点を1学期に固めておくと、3年生の大きな数の筆算やかけ算の筆算で役に立ちます。誤答の型はひき算の誤答パターン集で図にしています。
かさ・長さと時刻は、生活の中で
- かさ・長さ:暗記より実物。計量カップで注ぐ、ものさしで測る体験が教材になります。換算表は単位の換算ガイドに
- 時刻と時間:「8時50分の30分後は?」は、60分で1時間に繰り上がるところが難しいところ。毎朝「出発まであと何分?」と聞く習慣が練習になります(時間の計算のコツ)
2年生修了チェック問題
- 7×8
答えと考え方
56。7の段なら 7×7=49 の次で 56。8の段で 8×7=56 と言えてもよい。
- 3の段で、答えが24になるのは3×いくつ?
答えと考え方
8。3×8=24。3年生のわり算 24÷3 と同じ考え方。
- 64−27(筆算)
答えと考え方
37。一の位 4−7 は引けないので十の位からかりて 14−7=7、十の位は 6を5に書き直して 5−2=3。
- 1L5dLは何dL?
答えと考え方
15dL。1L=10dLなので、10dL+5dL=15dL。
- 8時50分の30分後は何時何分?
答えと考え方
9時20分。8時50分から10分で9時、残り20分で9時20分。
- 1こ6円のあめを7こ買うと何円?
答えと考え方
42円。1つ分6円 × いくつ分7こ = 42円。
- 1m20cmは何cm?
答えと考え方
120cm。1m=100cmなので、100cm+20cm=120cm。
よくある誤答例と、家庭での直し方
何が起きたか:近くの九九(6×9=54)と混ざっています。7×8と8×7は、順番に唱えると後半に出てくるので、バラバラに聞かれると迷いやすい組です。
家庭での直し方:止まる九九の記録で7×8に×が続くなら、その1つだけを毎日3回聞きます。「7×7=49の次で56」と、覚えている九九から1段ずつ進む確かめ方もあります。
何が起きたか:一の位で 4−7 が引けないので、7−4=3 と大きい方から引いています。
家庭での直し方:一の位だけを取り出して「4こから7こは取れる?」と聞き、取れないから十の位からかりる、を確かめます。筆算でかりた印を書く手順に戻ります。
何が起きたか:単位を見ずに、数字の1と5を足しています。1Lが10dLであることがつながっていません。
家庭での直し方:上の図のように、1Lのますに1dLのますが10こ入ることを、計量カップで実際に確かめます。「1Lは何dL?」を先に言ってから換算します。
何が起きたか:分を足したあと、60分で1時間に繰り上げていません。
家庭での直し方:時計の長いはりを実際に30分ぶん回して確かめます。「9時まであと10分、残り20分」と、ちょうどの時刻で区切る方法もあります。
九九表を横に置いて、3×4と4×3のように同じ答えのマスを指でたどると、表がななめの線で折り返した形になっていることに気づけます。覚える九九が減るとわかると、7・8の段への気持ちも少し軽くなります。
逆から聞く練習(「7の段で56は?」)も、表を見ながらだと始めやすくなります。慣れたら表を裏返して、何も見ずに答えます。
上の子が2年生の冬、九九表を見ながら「1×9と9×1は同じでしょう。半分だけ覚えたら、あとは同じだよ」と教えました。表を横に置いて、実際に同じ答えのマスを見せながら話した形です。
家庭での声かけ
- ❌「まだ7の段覚えてないの?」→ ⭕「7の段は時間がかかる段。1個ずつでいいよ」
- ❌「もう1回最初から全部言って」→ ⭕「じゃあ抜き打ち3問ね!」(短くゲームに)
- ❌「筆算くらい暗算でやりなさい」→ ⭕「書いた方がまちがえにくいよ」
確認日: 2026年9月27日。学習指導要領では、第2学年で乗法の意味と「乗法九九について知り、1位数と1位数との乗法の計算が確実にできること」、2位数の加法・減法の筆算、長さ(m・cm・mm)やかさ(L・dL・mL)の単位、時刻と時間を扱います。家庭では「確実にできる」を「バラバラに聞かれても・逆から聞かれても答えられる」と具体的にして、止まる九九の記録で確かめる方法があります。記録のつけ方と誤答例は、にじゅうまる。運営者による整理です。
まとめ
- 2年生の山は九九。目標は順番ではなく、バラバラ・逆からでも答えられること
- 止まる九九は3日間の記録で特定し、そこだけを練習に回す
- 筆算は1学期に「書く習慣」を。3年生の筆算につながる
- かさ・長さ・時刻は、計量カップや時計で実物から
よくある質問
Q1. 九九はいつまでに覚えればいいですか?
2年生の終わりから3年生の始めまでに、バラバラの順に聞かれても答えられる状態が一つの目安です。3年生のわり算・筆算で、九九を逆から・バラバラの順で使うためです。
Q2. 九九の6〜8の段だけ覚えられません。
6〜8の段は時間がかかりやすい段なので、焦らなくて大丈夫です。3日間の記録で本当に止まる九九を特定し、そこだけに絞って練習する方法があります。8×7=7×8のように順番を入れかえても答えが同じことを使うと、覚える量も減ります。
Q3. 止まる九九はどうやって見つければいいですか?
毎日ランダムに10問聞いて詰まった問題に×をつけ、3日続けます。何日も×がついた九九が、練習に回す九九です。
Q4. 筆算で位がずれてしまいます。
マス目ノートに変えて「1マス1数字」にする方法があります。ずれにくい環境を作るほうが、注意するより続けやすくなります。
Q5. 3年生に向けて、春休みに何をすればいいですか?
九九をバラバラの順と、逆から(「7の段で56は?」)の両方で確かめておくのがおすすめです。3年生のわり算は、九九を逆から使う計算です。
九九チャレンジで、1分間の正解数を記録できます
2年生のドリルをやってみる →