🕐 「時刻」と「時間」は違います。この区別から始めて、時間の計算を確実にマスターしましょう。
「時刻」と「時間」の違い
多くの子どもが混乱するのが「時刻」と「時間」の違いです。
- 時刻:ある瞬間を指す(3時15分、午後6時など)
- 時間:ある期間の長さを指す(2時間30分、45分など)
「3時から5時は何時間?」→時間(2時間)
「3時の2時間後は何時刻?」→時刻(5時)
💡 「時刻」は「今何時?」と聞く時のもの。「時間」は「どのくらい?」と聞く時のもの。この感覚的な区別が計算の前提になります。
時計の読み方(1年生)
アナログ時計の読み方でよくある間違い:
- 長針が「分」、短針が「時」(逆に覚える子が多い)
- 「7」を指す長針は35分(7×5=35)
- 「○時半」は30分のこと
💡 模型の時計(針が動かせるもの)を使って実際に針を動かしながら練習するのが最も効果的。デジタル時計しか見ない環境の子は、アナログ時計を生活の中に取り入れましょう。
時間の計算(繰り上がり・繰り下がり)
時間の計算が難しい理由は「60進法」です。10進法(1桁=10)とは異なり、60秒で1分、60分で1時間という繰り上がりがあります。
「1時間45分+50分」の計算:
- 45分+50分=95分
- 95分=1時間35分(95÷60=1あまり35)
- 1時間+1時間35分=2時間35分
⚠️ 「45+50=95、95−60=35→1時間35分繰り上がり」という60を超えたら1時間に換算するプロセスが、10進法に慣れた子には直感に反します。繰り返しの練習が必要です。
時間の引き算
「4時間20分−1時間50分」の計算:
- 分の引き算:20分−50分はできない
- 1時間を60分に変換して借りてくる
- 80分−50分=30分
- 時間の引き算:(4−1)時間−1時間(借りた分)=2時間
- 答え:2時間30分
💡 時間の引き算は「分が足りなければ1時間(60分)を借りてくる」という繰り下がりです。整数の繰り下がりと同じ考え方ですが、「60」を借りる点が異なります。
出発・到着の時刻計算(文章問題)
「9時45分に出発して1時間30分後に到着。到着時刻は?」
- 分:45分+30分=75分=1時間15分
- 時:9時+1時間+1時間(繰り上がり)=11時
- 答え:11時15分
数直線を使って時刻を図に表す練習が、複雑な時刻計算の理解に役立ちます。
練習のコツ
時刻・時間の計算は「日常生活での実感」が最も大切です。「今から30分後は何時?」「学校まで20分かかるとすると何時に出れば間に合う?」など、日常の場面で計算させる機会を作りましょう。にじゅうまる。算数ドリルの練習問題でパターン別に繰り返し練習することで、確実に定着させることができます。
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