小学5年生の算数は、多くの子が「難しくなった」と感じる学年です。異分母の分数の計算、通分・約分、小数のかけ算わり算、そして最難関の「割合」が登場します。倍数・約数、面積、体積、平均、速さなど、中学へつながる重要単元が目白押しです。
🎯 【直答】小学5年生の算数では何を習う?
割合・分数のたし算ひき算(異分母)・小数のかけ算わり算が中心です。ほかに倍数と約数、平均、単位量あたりの大きさ、速さ、三角形や台形の面積、体積、円周、合同、正多角形、帯グラフ・円グラフを学びます。
5年生は小学算数で最も難度が高い学年。最大の山場は3学期の割合で、「くらべる量・もとにする量・割合」の区別がつかないまま進むと、6年生の比・中学の関数まで影響します。
下の「学習内容」で単元ごとの中身を、「学期別カリキュラム」でいつ習うかを確認できます。
📚 学習内容
分数のたし算ひき算(異分母)
分母のちがう分数の計算です。通分してから計算するのが基本。約分・通分が正確にできることが前提になります。
倍数・約数
公倍数・公約数、最小公倍数・最大公約数を学びます。通分・約分の土台であり、分数計算の理解に直結します。
割合・百分率
5年生最難関の単元。「くらべる量・もとにする量・割合」の関係をつかむのがカギ。百分率(%)や歩合とあわせて学びます。
小数のかけ算・わり算
小数点の位置を正しく処理する計算です。「かけ算は小数点以下の桁数の合計」などのルールをここで身につけます。
面積・体積・平均・速さ
三角形や平行四辺形の面積、立体の体積、平均の求め方、速さ(速さ=道のり÷時間)など、公式を使いこなす学習が増えます。
単位量あたりの大きさ
人口密度や「1Lあたり何km走るか」のように、そろえて比べる考え方です。速さもこの一種で、割合と並ぶ5年生の重要単元。「1あたり」に直すという発想がすべての基本になります。
合同な図形と図形の角
ぴったり重なる図形(合同)の性質と、三角形・多角形の内角の和を学びます。三角形の内角の和が180°であることは、中学の図形証明の出発点です(図形の基礎)。
正多角形と円周
正多角形の性質と、円周=直径×3.14を学びます。6年生の円の面積へつながる単元で、円周は直径からという点を押さえておくと、6年生で公式を取り違えません(円周と円の面積)。
帯グラフ・円グラフ
割合を目で見て比べるグラフです。割合の理解が曖昧だと目もりが読めないため、パーセントの計算とセットで練習しましょう(割合と百分率)。
🗓️ 学期別カリキュラム(いつ何を習う?)
| 時期 | おもな単元 | 家庭で見ておくこと |
|---|---|---|
| 1学期 4〜7月 | 整数と小数/体積/比例/小数のかけ算・わり算/合同な図形 | ×0.8で答えが小さくなる理由を説明できるか |
| 2学期 9〜12月 | 図形の角/偶数と奇数・倍数と約数/分数と小数/分数のたし算ひき算(通分)/平均/単位量あたりの大きさ | 約分・通分のミス、最小公倍数の求め方 |
| 3学期 1〜3月 | 図形の面積(三角形・平行四辺形・台形)/割合・百分率とグラフ/正多角形と円周/角柱と円柱/速さ | 「もとにする量」がどれかを言えるか |
※単元の順序と名称は教科書会社によって多少前後します。目安としてご覧ください。
⚠️ つまずきやすいポイントと対策
割合が全く分からなくなる
「もとにする量」がどれかを見つけられないと解けません。「〜の何%」「〜に対して」がヒント。線分図や表に整理してから式を立てましょう。
通分・約分でミスする
最小公倍数・最大公約数が正確に出せないとつまずきます。倍数・約数の基礎に戻って確認することが大切です。
💡 家庭学習のコツ
✅ 5年生修了チェックリスト
6年生に上がる前に、次の8項目を確認しましょう。6年生の分数のかけ算わり算・比は、ここが土台になります。各項目の青いリンクが、つまずいたときの戻り先です。
👨👩👧 保護者の関わり方
5年生は算数の得意・苦手が分かれやすい学年です。特に割合でつまずく子が多いので、「もとにする量は何か」を一緒に探す関わりが効果的です。分からなくなったら倍数・約数や4年生の小数計算まで戻ることをためらわないでください。
📗 もっとくわしく知りたい方へ
小学5年生の算数 完全ガイド →割合の教え方、通分・約分のつまずきサイン早見表、時期別の見取り図まで解説しています。 割合・百分率の解説 →5年生最大の山場。「くらべる量・もとにする量」の見分け方を、線分図と例題で整理しています。 算数のお悩み別ガイド →「文章題が苦手」「割合だけ極端にできない」など、症状から原因と対処法を探せます。📖 関連する解説ガイド
つまずきやすい単元は、教え方・練習のコツを解説記事でくわしく紹介しています。
❓ よくある質問
まず「もとにする量」がどれかを見つけることが最重要です。「〜の何%」「〜に対して」という表現がヒント。公式を暗記する前に、線分図でもとにする量を1(100%)として見せると、量の関係がつかめます。
通分(分母をそろえる)が正確にできないことが主な原因です。通分には最小公倍数、約分には最大公約数が必要なので、倍数・約数の単元に戻って基礎を固めると計算が安定します。
「割合」と「分数の計算」です。どちらも中学数学に直結する重要単元。特に割合は6年生の比、中学の関数へとつながるため、5年生のうちに意味からしっかり理解しておくことが大切です。
3学期に学習します。難しいのは、長さや重さのような目に見える量ではなく「量と量の関係」を扱うからです。線分図や数直線で「もとにする量=1」を固定して見せると、くらべる量との関係がつかみやすくなります。
公式の暗記に頼ると、少しひねられた問題で崩れます。速さは「1時間あたりに進む道のり」という単位量あたりの考え方そのものなので、そちらで統一して教えるほうが、5年生の他の単元とも一貫し応用も利きます。
割合でつまずいたなら4年生の小数のかけ算・わり算と、3年生のわり算の意味まで戻ります。分数の計算でつまずいたなら4年生の分数(仮分数・帯分数)です。5年生の内容を追いかけるより、原因の学年に戻るほうが結果的に早く回復します。
🚀 次の学年への準備
確認日: 2026年8月22日。本ページの5年生の学習内容・時期は上記資料をもとに確認しています。家庭での関わり方は、にじゅうまる。運営者による提案です。