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文章題の解き方|つまずきと図のかき方

最終更新: 2026年7月13日|執筆: にじゅうまるドリル編集部

📝 「計算問題は満点なのに、文章題になると手が止まる」——これは算数の相談でいちばん多いお悩みです。原因は計算力ではなく、文章を「図」に変える力。このページでは4ステップの解き方と学年別の対策を解説します。

なぜ文章題でつまずくのか

文章題を解くには、実は4つの力が必要です。

  1. 読む力——問題文を正確に読み取る
  2. イメージする力——場面を頭に思いうかべる
  3. 式にする力——場面を算数の式に翻訳する
  4. 計算する力——式を正しく計算する

計算練習で鍛えられるのは④だけ。文章題が苦手な子は、①〜③のどこかでつまずいています。「どこで止まっているのか」を見極めることが、対策の第一歩です。問題文を音読させてみて、スラスラ読めないなら①、読めるのに「どういうこと?」となるなら②③が課題です。

文章題を解く4ステップ(型を作る)

STEP 1:声に出して読む——黙読より音読。読み飛ばしが激減します

STEP 2:線を引く——わかっている数に○、聞かれていることに波線

STEP 3:図をかく——テープ図・線分図で場面を絵にする

STEP 4:式→計算→単位チェック——答えに単位をつけ、「聞かれたことに答えたか」確認

大切なのは、どんな問題でも毎回この順番で解くこと。「型」が身につくと、初めて見る問題でも手が動くようになります。逆に「いきなり式を書く」癖がついている子は、数字を適当に足したり引いたりする「あてずっぽう算」から抜け出せません。

最強の武器「テープ図・線分図」のかき方

文章題攻略のカギは図です。小学校で使う図の基本はテープ図(線分図)。「全体」と「部分」の関係を長方形や線で表します。

例題1(2年生レベル):あめが何こかありました。8こ食べたら、のこりは13こでした。はじめに何こありましたか。

はじめ(?こ)
├────────────────────┤
├────────┼───────────┤
食べた8こ  のこり13こ

図にすると、「はじめ=食べた+のこり」という関係が見えて、式は 8+13=21。答え:21こ。この問題、文章には「食べたら」「のこり」とあるので引き算だと思い込む子が多いのですが、図をかけば足し算だとわかります。これが逆思考の問題で、図の威力がもっとも出るパターンです。

図をかけるようになる練習法

学年別つまずきポイントと対策

学年よくあるつまずき対策
1年生「あわせて」「のこりは」の場面がイメージできないおはじきやブロックで実際に操作する
2年生逆思考(はじめの数を求める)で式が逆になるテープ図を必ずかく習慣づけ
3年生かけ算とわり算のどちらを使うか迷う「1つ分×いくつ分」を図で確認
4年生2段階の問題(複合問題)で途中の数を見失う「まず何を求めるか」を書いてから解く
5年生割合(もとにする量×割合)で何が「もと」か混乱線分図で「もと=1」を明示する
6年生速さ・単位量の関係式を丸暗記して使い分けられない「1時間あたり」の意味に戻って図で整理

学年が上がるほど「図がかけるかどうか」の差が広がります。5年生の割合、6年生の速さは、文章題の2大難所ですが、どちらも線分図で「もとにする量」を見える化すれば道が開けます。

例題で練習(3ステップの複合問題)

例題2(4年生レベル):1こ85円のパンを6こ買って、1000円札ではらいました。おつりは何円ですか。

解き方:STEP2で整理——わかっている数:85円、6こ、1000円。聞かれていること:おつり。

まず求めるもの:パンの代金 → 85×6=510円

次に:おつり → 1000−510=490円

2段階の問題は「まず○○を求める」と日本語で書いてから式を立てると、途中で迷子になりません。式だけ書き散らす子には「いま何を計算したの?」と聞いて、言葉にさせましょう。

高学年の難所:割合の文章題も線分図で

例題3(5年生レベル):定価800円の品物を、定価の30%引きで買いました。代金は何円ですか。

解き方:線分図で「定価800円=1(もとにする量)」を1本の線にし、30%分に印をつける。

引かれる分:800×0.3=240円 → 代金:800−240=560円

(別解:残りは70%だから 800×0.7=560円)

割合の文章題で混乱する最大の原因は「何を1(もと)にするか」を見失うこと。線分図の左端に「もと=800円=100%」と書いてしまえば、30%がその一部だと目で見てわかります。高学年になるほど、図の習慣がある子とない子の差が開くのはこのためです。

キーワード頼みは卒業しよう

「あわせて=たし算」「ちがいは=ひき算」のようなキーワード解法は、低学年の入り口では有効ですが、頼りすぎると例題1のような逆思考問題で崩れます。言葉は手がかり、決め手は図。この順番を親子で合言葉にしてください。

💡 声かけ例:「式の前に、絵にするとどうなる?」「その図のどこが『?』(聞かれていること)?」——答えを教えるのではなく、図に誘導するのが伸びる声かけです。

家庭でできる文章題トレーニング

よくある質問

Q1. 計算はできるのに文章題が解けません。

つまずきは計算以外の段階(読む・イメージする・式にする)にあります。音読→線引き→図→式の4ステップを型として身につけさせましょう。

Q2. 図をかくのを嫌がります。

「図をかいたら解けた」という成功体験が足りない状態です。やさしい問題で図だけかく練習から始め、図の威力を実感させてください。

Q3. キーワードで式を決めるのはダメ?

手がかりにはなりますが、逆思考の問題で失敗します。「言葉は手がかり、決め手は図」です。

Q4. 何から練習を始めればいい?

1つ下の学年の文章題を図をかいて解くことから。1日1問で十分です。

Q5. 答えは合っているのに式が違うと言われました。

たとえば「3人に4こずつ」を4×3と書くようなケースです。答えは同じでも「1つ分×いくつ分」の意味を確認するのが学校のねらいなので、図をかいて「1つ分はどっち?」を確かめる習慣をつけると、式の意味も安定します。

まとめ

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