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割合・%のわかりやすい教え方

最終更新: 2026年7月13日|執筆: にじゅうまるドリル編集部

% 「割合」は小学5年生最大の難所と言われる単元。でも、つまずきの原因はほぼ1つ——「もとにする量」を見失うこと。線分図と3つの求め方を武器に、順番に攻略しましょう。

割合とは?——「もとにする量を1とみたとき、いくつ分か」

割合 = くらべる量 ÷ もとにする量

例題1:20人のクラスで、メガネの人は8人。メガネの人の割合は?

解き方:もとにする量=クラス全体20人、くらべる量=8人。8÷20=0.4(=40%)

割合は「20人を1とみると、8人は0.4にあたる」という関係を表す数です。りんご3個のような「目に見える量」ではないので、イメージできないのが難しさの正体。だからこそ、線分図で見えるようにするのが攻略の第一歩です。

💡 線分図のかき方:1本の線を引き、左端に0、右端に「もとにする量=20人=1(100%)」と書く。くらべる量8人はその途中に。「もとが1」を毎回図に書くことで、関係が目に見えます。

「もとにする量」の見つけ方

割合の式が立てられない子は、ほぼ全員「どっちがもとか」で迷っています。見つけ方のルールは1つ。

「〜の」「〜をもとにして」の「〜」が、もとにする量

問題文の「の」に○をつけて、その直前の量を線分図の右端(=1)に書く。この作業を毎回やるだけで、正答率は大きく変わります。

百分率(%)・歩合との変換

割合は3つの表し方があり、自由に行き来できることが必要です。

小数百分率歩合
1100%10割
0.440%4割
0.2525%2割5分
0.077%7分
0.3232%3割2分(野球の打率でおなじみ)

%→小数は÷100、小数→%は×100。計算に使うときは必ず小数(0.4)に直してから使います。「40%をそのまま×40してしまう」のが定番ミスなので、「式に入れる前に小数化」を徹底しましょう。歩合は野球の打率(3割2分=0.32)が身近な例です。

3つの求め方(割合の3用法)

割合の問題は、何を聞かれているかで3パターンに分かれます。線分図をかけば、どれもかけ算・わり算の関係で整理できます。

聞かれるもの
割合くらべる量÷もとにする量8÷20=0.4
くらべる量もとにする量×割合20×0.4=8
もとにする量くらべる量÷割合8÷0.4=20

例題2(くらべる量):500円のおこづかいの60%を使った。使ったのは何円?

解き方:もと=500円、割合=0.6。500×0.6=300円

例題3(もとにする量):ある学校の女子は120人で、全体の40%にあたる。全体は何人?

解き方:もと(全体)=?、くらべる量=120人、割合=0.4。120÷0.4=300人

検算:300×0.4=120 ✓。「もとを求めるときは÷割合」が3用法の最難関です。

公式を3つ暗記させるより、「もと×割合=くらべる量」の1本を線分図とセットで固め、残り2つは逆算(□を求めるわり算)として導く方が、忘れにくく応用も利きます。

「1をこえる割合」もある(120%・1.5倍)

割合は1(100%)をこえることもあります。「昨年120人だった部員が、今年は昨年の150%」なら、120×1.5=180人。「割合が1より大きい=もとより増えている」という感覚を持てると、答えの見当がすぐ立ちます。ニュースの「前年比130%」「1.2倍に増加」はすべてこの形。「もとはどれ?増えてる?減ってる?」と会話するだけで、立派な割合の学習になります。

実生活の定番:「30%引き」の計算

例題4:定価800円の品物が30%引き。代金は?

方法①:引く分=800×0.3=240円 → 800−240=560円

方法②:30%引き=残り70% → 800×0.7=560円(1回の計算で済む!)

方法②の「残りの割合でかける」考え方は、慣れると速くて間違いが少ない優れものです。「消費税10%を足す=×1.1」も同じ発想。スーパーの値引きシールは、この単元の最高の教材です。買い物のたびに「これ、いくらになる?」と聞いてみてください。

円グラフ・帯グラフとの合わせ技

5年生では、割合を円グラフ・帯グラフで表す学習もセットで行います。「全体=100%」を円や帯の長さで表し、各部分の割合を面積・長さで見る——割合が「目に見える」瞬間です。

例題5:クラス40人の通学方法は、徒歩60%、自転車30%、その他10%。自転車の人は何人?

解き方:もと=40人、割合=0.3。40×0.3=12人。グラフの読み取り+3用法の複合問題は、テストの定番です。

新聞やニュースの円グラフを見ながら「これ、実際は何人くらい?」と逆算してみるのも、良い練習になります。グラフの読み取りは6年生のデータの活用へ、そして中学の資料の活用へつながります。

つまずき対策のまとめ

つまずき対策
もとにする量がわからない「の」の直前に○。線分図の右端(=1)に書く
%のまま計算してしまう式に入れる前に必ず小数化(÷100)
かけるかわるかで迷う「もと×割合=くらべる量」の1本から逆算で導く
答えのおかしさに気づかない「もとより大きい?小さい?」の見当を先に立てる(0.4倍なら必ず小さくなる)

なお、割合の土台は小数のかけ算・わり算です。そこが不安なら小数の教え方ガイドで先に固めましょう。割合は6年生の「速さ」や中学の「関数・確率」へ直結する、最重要単元のひとつです。

よくある質問

Q1. 割合の公式は?

割合=くらべる量÷もとにする量。「の」の直前が「もと」です。

Q2. 30%引きはどう計算する?

引く分を計算して引く方法と、残り70%をかける方法(800×0.7)があります。後者が速くておすすめです。

Q3. %と小数の変換は?

%→小数は÷100(40%=0.4)、小数→%は×100です。計算には小数を使います。

Q4. なぜ割合はこんなに難しい?

目に見えない「関係の数」だからです。線分図で「もと=1」を見える化するのが一番の対策です。

Q5. 消費税の計算はどうやりますか?

税率10%なら「税込=本体×1.1」です。本体1200円なら1200×1.1=1320円。「もとの100%に10%を足すから110%=×1.1」という考え方は、値引き(×0.7)と同じ「残り・合計の割合でかける」方式です。レシートを見ながら親子で確かめると、割合が一気に身近になります。

まとめ

割合は5年生最大の難所ですが、「もとにする量の特定」と「線分図」の2つの武器があれば必ず攻略できます。買い物・打率・消費税と、生活のあらゆる場面が練習台になる単元でもあります。焦らず1問ずつ、図をかきながら進めましょう。

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