小学1年生の算数は、これからの学習すべての「土台」をつくる大切な1年です。数を数えることから始まり、たし算・ひき算、そして繰り上がり・繰り下がりへと進みます。ここでつまずきをなくしておくと、2年生以降の九九や筆算がぐっと楽になります。
🎯 【直答】小学1年生の算数では何を習う?
「10までの数」→「たし算・ひき算」→「くり上がり・くり下がり」→「100までの数」の順に進みます。あわせて、長さ・かさのくらべ方、かたち、とけい(なんじ・なんじはん)を学びます。
山場は2学期後半のくり上がり・くり下がり。ここでつまずくと2年生の筆算まで影響するため、1年生で最優先に固めるのは10の補数(7と3で10)です。
下の「学習内容」で単元ごとの中身を、「学期別カリキュラム」でいつ習うかを確認できます。
📚 学習内容
10までの数・なんばんめ
数を正しく数え、読み、書くところから始まります。「前から3番目」「右から2番目」のような順序の言い方(じょすう)も学習。数字が書けても順番の言葉でつまずく子は珍しくありません。
10までの数の合成・分解(いくつといくつ)
「5は3と2」「8は6と2」のように、数をいろいろな形で分けたり合わせたりする力です。これが計算のすべての基礎になります。おはじきや指を使って、直感的にできるまで繰り返しましょう。
くり上がりのないたし算・ひき算
3+4、7-2など答えが10までの計算です。ここは合成・分解がそのまま使えるので、「数えて出す」のではなく「思い出して出す」状態を目指します。たし算の教え方もあわせてどうぞ。
20までの数・3つの数の計算
10より大きい数を「10といくつ」でとらえます。5+3+2のような3つの数の計算も登場し、前から順に計算するという手順の感覚が身につきます。
くり上がりのあるたし算
8+6のように答えが10を超えるたし算です。「10のまとまりを作る」考え方(8+6→8に2をたして10、残り4で14)が基本。10の補数がすらすら言えることが前提になります。くわしくはくり上がりのたし算のコツへ。
くり下がりのあるひき算
13-8のように10を超える数からのひき算です。「10からひく」方法(13を10と3に分け、10-8=2、2+3=5)で解くと確実です。1年生最大の山場のひとつで、ひき算の攻略法で手順をくわしく解説しています。
大きいかず(100までの数)
3学期に100までの数の読み書きと並び方を学びます。「10が6つで60」という十進位取りの入り口で、2年生の筆算に直結する重要単元です。
長さ・かさ・広さのくらべ方
「どちらが長い?」「どちらが多い?」を直接くらべる経験を通して量の感覚を育てます。マス目やコップ何杯分といった「いくつ分」でくらべる方法まで進みます(単位のくらべ方)。
かたち・かたちづくり
まる・さんかく・しかく、箱の形といった立体・平面の学習です。色板を並べて形を作る活動もあり、3年生以降の図形の下地になります。
とけいの読み方(なんじ・なんじはん)
「なんじ」「なんじはん」から始まり、生活の中で時刻を読む練習をします。デジタルとアナログの両方に触れておくと安心です(時こくと時間)。
ずをつかってかんがえる(文章題)
「たすのかな、ひくのかな」を図に表して判断する学習です。計算はできるのに文章題でつまずく子の多くは、この場面を図にする段階が抜けています(文章題の教え方)。
🗓️ 学期別カリキュラム(いつ何を習う?)
| 時期 | おもな単元 | 家庭で見ておくこと |
|---|---|---|
| 1学期 4〜7月 | 10までの数/なんばんめ/いくつといくつ/くり上がりのないたし算・ひき算/どちらがながい | 「6は4と□」が指を使わず即答できるか |
| 2学期 9〜12月 | 20までの数/3つの数の計算/どちらがおおい(かさ)/くり上がりのあるたし算/かたちあそび/くり下がりのあるひき算 | 1年最大の山場。宿題に時間がかかり始めたらすぐ補習 |
| 3学期 1〜3月 | 大きいかず(100まで)/なんじなんじはん/ずをつかってかんがえよう/かたちづくり | くり上がり・くり下がりの取りこぼしを2年生までに回収 |
※単元の順序と名称は教科書会社によって多少前後します。目安としてご覧ください。
⚠️ つまずきやすいポイントと対策
「8+5=12」のような1ずれミス
指で1つずつ数える習慣が残っていると起こりがちです。「10のまとまりを作る」思考に切り替え、計算ブロックやおはじきで視覚的に練習しましょう。
繰り下がりで混乱する
引く数を「10からひく分」と「そのまま残る分」に分けられないと詰まります。「さくらんぼ計算」で数を分解して見せると理解が進みます。
💡 家庭学習のコツ
✅ 1年生修了チェックリスト
2年生に上がる前に、次の8項目ができているか確認しましょう。1つでも×があれば、その単元だけ戻って練習すれば十分です。各項目の青いリンクが、つまずいたときの戻り先です。
👨👩👧 保護者の関わり方
1年生のうちは「できた!」という成功体験を積ませることが何より大切です。まちがえても叱らず、一緒におはじきを動かしながら「どうしてそうなるか」を確かめてあげてください。生活の中で「りんごが3個、2個もらったら何個?」と自然に数を使う場面をつくると、算数が身近になります。
📗 もっとくわしく知りたい方へ
小学1年生の算数 完全ガイド →時期別の見取り図、つまずきサイン早見表、親のNG対応と言いかえ、学期ごとのサポートカレンダーまで。このページより一段くわしい保護者向けガイドです。 1〜6年生の学習内容まとめ →6年間のつながりマップつき。「どこでつまずいたら、どこまでさかのぼるか」の道順がわかります。 入学前のさんすう準備(年長向け)→これから1年生になるお子さん向け。数・かたちに親しむ家庭での遊び方を紹介しています。📖 関連する解説ガイド
つまずきやすい単元は、教え方・練習のコツを解説記事でくわしく紹介しています。
❓ よくある質問
最大の山場は「繰り上がりのあるたし算」と「繰り下がりのあるひき算」です。どちらも「10のまとまり」を作れるかがカギで、その土台となる10の補数(7と3で10など)を即答できるようにしておくことが重要です。
まずは指で数えるのを卒業し、「10のまとまり」で考える練習に切り替えましょう。おはじきやブロックで10を作る体験を重ね、毎日5〜10問の反復を続けると、少しずつ速く正確になります。
1日5〜10分で十分です。長時間より、毎日短く続けることが定着につながります。生活の中で数を使う声かけも効果的です。
2学期です。10より大きい数に入り、くり上がりのあるたし算・くり下がりのあるひき算が続けて登場します。1学期は順調でも2学期に急に宿題が終わらなくなる子が多いので、9月以降は毎日の宿題にかかる時間を見ておくと早く気づけます。
1学期のうちは問題ありません。指は「数を量として実感する」ための道具です。ただしくり上がりに入る2学期までに、10の補数だけは指なしで即答できる状態にしておきましょう。指で1つずつ数える方法のままだと、8+6のような計算で1ずれミスが起こりやすくなります。
最終的に速く正確に解ければ、方法は問われません。さくらんぼ計算は「10のまとまりを作る」考え方を目に見える形にしたもので、つまずいている子ほど有効です。すでに暗算で正しく解ける子に無理に書かせる必要はありませんが、学校のテストで式の書き方を指定される場合はそれに合わせましょう。
🚀 次の学年への準備
確認日: 2026年8月22日。本ページの1年生の学習内容・時期は上記資料をもとに確認しています。家庭での関わり方は、にじゅうまる。運営者による提案です。