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小学4年生の算数:筆算の手順とミス

最終更新: 2026年9月27日|執筆・運営: 丹羽拓馬

4️⃣ 4年生は、わり算の筆算・がい数・小数の計算と、手順の長い計算が本格的に登場する学年です。このページでは、筆算のミスがどの手順で起きるかを見分ける方法と、計算の前に見当を立てて、あとで比べる習慣を中心にまとめました。

この学年の役割
筆算の手順と、見当の習慣

手順の長い計算が本格的に登場する学年です。「たてる・かける・ひく・おろす」を途中で飛ばさずに最後まで回せるかと、計算の前に見当を立て、あとで比べる習慣がこの学年の役割です。このページでは、4年生の筆算で起きるミスを、見当でどう見つけるかを中心にまとめました。

4年生の1年間(学期ごとの見取り図)

4年生の1年間 1学期 大きな数(億・兆) わり算の筆算(÷1けた) 角度 折れ線グラフ ▲ この学年の山 2学期 ÷2けたの筆算 がい数 計算のきまり 面積 ▲ この学年の山 3学期 小数×整数・小数÷整数 分数(帯分数・仮分数) 直方体と立方体
図:4年生の1年間。学期の区切りや単元の順番は、教科書・学校によって異なります。わり算の筆算が1学期から2学期まで続き、2学期にがい数が重なる。がい数の「見当」が筆算の確かめにも使える

ミスを見つける道具:見当→計算→比べる

4年生の筆算のミスは、計算力より手順の抜けで起きることがよくあります。手順の抜けは、けたが大きく変わる誤り(おろし忘れ、商の0の抜け、小数点の打ち忘れ)になりやすいので、計算の前に見当を立てておくと、あとで比べて気づけます。

① 見当 386 → 400 400 ÷ 4 100くらい → ② 計算 386 ÷ 4 96 あまり 2 → ③ 比べる 100くらい と 96 近い ✓ もし「9あまり2」なら、100くらいとけたがちがう → おろし忘れに気づける 検算 4×96+2=386
図:計算の前に見当を立て、計算のあとに比べる。けたのまちがい(おろし忘れ・商の0の抜け・小数点の打ち忘れ)は、この比べる段階で見つけやすい

見当は「だいたい」で十分です。386→400、23→20のように、キリのいい数にしてから計算します。この見当の立て方は、2学期のがい数の単元とそのままつながっています。

わり算の筆算:4つの手順を、声に出してたどる

「たてる・かける・ひく・おろす」のどれが抜けているかは、黙って解いていると本人にもわかりにくいものです。1問だけ声に出しながら解いてもらうと、抜けた手順は声に出ないので見つけやすくなります。

手順声に出す言葉(72÷3)抜けたときに起きやすいこと
① たてる「7÷3で、2がたつ」商の位がずれる
② かける「3×2は6」次のひき算ができない
③ ひく「7ひく6は1」あまりが合わなくなる
④ おろす「2をおろして12」けたが足りず、答えが短くなる

4つのうち抜けやすいのは④おろすです。答えのけた数が見当より少なければ、ここを確かめます。÷2けたでは、商の見当がはずれて書き直すのは正しい手順だと伝えてください。工程を1つずつ分けた図はわり算の教え方にあります。

がい数:どの位を見るかを読み取る

千の位までのがい数(百の位を四捨五入)3000400050003862→ 4000 上から2けたのがい数(上から3けためを四捨五入)3800390040003862→ 3900
図:同じ3862でも、指示の言い方で答えが変わる。がい数のつまずきは、四捨五入より「どの位を見るか」の読み取りで起きやすい

四捨五入そのものより、「千の位までのがい数」と「上から2けたのがい数」の読み分けで迷うことがよくあります。同じ数で両方を作って比べる練習が、家庭で試しやすい方法です。詳しくはがい数・四捨五入ガイドで。

小数×整数・小数÷整数(3学期)

1.26 ×4 5.04 ① 右にそろえて書く ② 126×4=504 と計算 ③ 小数点をそのままおろす 見当:1.26は1ちょっと → ×4で4ちょっと → 5.04 ✓
図:小数×整数の筆算。整数と同じように計算してから、小数点をまっすぐおろす。「504」と答えてしまっても、見当(4ちょっと)と比べれば気づける

小数のかけ算・わり算(整数との計算)は、整数の筆算と同じ手順に「小数点の位置」が加わるだけです。小数点の打ち忘れも、見当(1.26は1ちょっと→×4で4ちょっと)と比べれば気づけます。5年生の小数×小数・割合は、この単元の上に積み上がります。

面積:公式の前に「1cm²が何こ分」

面積の公式(たて×よこ)の前に、「1cm²のタイルが何枚分」という意味を確かめます。面積とまわりの長さを取り違える誤りもよく見られるので、「中をぬる」のか「ふちをなぞる」のかを言葉にして区別します(面積の教え方)。

4年生修了チェック問題

  1. 386÷4
    答えと考え方

    96あまり2。見当は400÷4で100くらい。38÷4で9→36→2→6をおろして26÷4で6→24→2。検算 4×96+2=386。

  2. 91÷23
    答えと考え方

    3あまり22。見当は90÷20で4くらい。4をたてると23×4=92で91より大きいので3に直す。23×3=69、91−69=22。

  3. 624÷6
    答えと考え方

    104。十の位は2÷6がわれないので商に0をたてる。見当は600÷6で100くらい。

  4. 3862を、千の位までのがい数に
    答えと考え方

    4000。百の位の8を四捨五入(5以上なので切り上げ)。

  5. 3862を、上から2けたのがい数に
    答えと考え方

    3900。上から3けための6を四捨五入(切り上げ)。

  6. 1.26×4
    答えと考え方

    5.04。126×4=504を計算して、小数点をそのままおろす。見当は4ちょっと。

  7. たて6cm、よこ8cmの長方形の面積は?
    答えと考え方

    48cm²。1cm²のタイルが6×8=48枚分。

よくある誤答例と、家庭での直し方

誤答例1386÷4=9あまり2

何が起きたか:38÷4で9をたて、38−36=2まで計算したところで、一の位の6をおろしていません。答えのけたが1つ足りません。

家庭での直し方:見当(100くらい)と比べると、9はけたが足りないとわかります。「ひいたら、おろす」を声に出して、おろす数が残っていないかを確かめてから答えを書く手順にします。

誤答例23862を上から2けたのがい数に → 4000

何が起きたか:「上から2けた」を「千の位まで」と同じにしています。どの位を四捨五入するかの読み取りで迷っています。

家庭での直し方:上の数直線のように、同じ数で「千の位まで」と「上から2けた」を両方作って比べます。上から2けたなら、上から3けための数字に○をつけてから四捨五入します。

誤答例31.26×4=504

何が起きたか:126×4の計算は正しいのですが、小数点を打ち忘れています。

家庭での直し方:見当(1.26は1ちょっと→×4で4ちょっと)と比べて、504は大きすぎると気づけるようにします。かけられる数の小数点に線を引き、そのまま下におろす手順にします。

誤答例4たて6cm、よこ8cmの長方形の面積 → 28cm

何が起きたか:6+8+6+8=28 と、まわりの長さを計算しています。面積とまわりの長さが区別できていません。

家庭での直し方:方眼紙に長方形をかき、「中をぬったマスの数が面積、ふちをなぞった長さがまわりの長さ」と両方を数えてみます。面積の単位はcm²になることも確かめます。

🏠 ミスは「起こるもの」と説明するより、体験で

4年生になると、手順の長い計算で「わかっているのにまちがえる」ことが増えます。「気をつけなさい」と言うより、数字を取り違えると自分が困る場面を体験するほうが、確かめる理由が伝わりやすくなります。

答えを出したら「見当とくらべてどう?」と聞く習慣も、同じ考え方です。確かめるのは親ではなく、本人が自分で気づけるようにします。

にじゅうまる。家庭実践メモ

計算ミスは「起こるものだ」と説明するより、実際に体験させるようにしています。お腹が空いているのに逆に答えると食べるものが少なく、満腹に近いのに少なく答えるとたくさん出てくる——数字を取り違えると自分が困る、という形にしています。

つまずきサインと、戻る場所

サイン考えられること家庭での対応
筆算の商がなかなかたてられない見当の力がまだキリのいい数で「だいたい何こ分?」
104と書くべき商を14と書く商の0が抜ける「われないときは0」+けた数の見当
答えのけたが見当より少ないおろし忘れ4手順を声に出して1問
「千の位まで」と「上から2けた」を混同言葉の読み分けがまだ同じ数で両方作って比べる
面積の答えにcmと書くまわりの長さと混ざっている方眼で「ぬる」と「なぞる」を比べる
✏️ 4年生の筆算で、どの手順で抜けるかを確かめる

4年生のドリルでは、わり算の筆算やがい数、小数×整数を含む問題が出ます。計算の前に見当を声に出してから解いてみてください。

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📚 参考資料と、家庭での使い方

確認日: 2026年9月27日。学習指導要領では、第4学年で除数が1位数・2位数の除法とその筆算、概数と四捨五入(「見積もり」を含む)、小数×整数・小数÷整数、面積(cm²・m²)、角の大きさを扱います。「見積もり」は計算の結果の見通しをもつことにも使われます。家庭では、この見積もりを「見当→計算→比べる」の習慣として使う方法があります。図解と誤答例は、にじゅうまる。運営者による整理です。

まとめ

よくある質問

Q1. わり算の筆算でまちがえます。どこを見ればいいですか?

1問だけ「たてる・かける・ひく・おろす」を声に出しながら解いてもらうと、抜けている手順が見つけやすくなります。答えのけたが見当より少ないときは、「おろす」の抜けがよくあります。

Q2. 見当はどうやって立てればいいですか?

キリのいい数にしてから計算します。386÷4なら400÷4で100くらい、91÷23なら90÷20で4くらい。計算のあとに見当と比べると、けたのまちがいに気づけます。

Q3. がい数の「千の位まで」と「上から2けた」がわかりません。

同じ数で両方を作って比べる方法があります。3862なら、千の位までは百の位を四捨五入して4000、上から2けたは上から3けためを四捨五入して3900です。

Q4. 面積とまわりの長さを取り違えます。

方眼紙に図形をかき、「中をぬったマスの数が面積、ふちをなぞった長さがまわりの長さ」と両方を数えてみてください。面積の単位はcm²になります。

Q5. 5年生に向けて、春休みに何をすればいいですか?

わり算の筆算、小数のしくみ(0.01が10こで0.1)、がい数で見当を立てること、の3つを確かめておくのがおすすめです。5年生の割合や小数のかけ算・わり算の土台になります。

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4年生の問題を、その場で採点しながら練習できます

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執筆・運営:丹羽拓馬
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