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ひき算のつまずきポイントと克服法

最終更新: 2026年7月13日|執筆: にじゅうまるドリル編集部

➖ ひき算は、たし算よりつまずく子が多い単元です。理由ははっきりしていて、「くり下がりの手順が長い」から。このページでは、くり下がり・筆算・0が並ぶひき算まで、つまずきポイント別に克服法を解説します。

ひき算の学年別ステップ

学年学ぶ内容つまずきやすさ
1年生 前半10までのひき算(のこりはいくつ・ちがいはいくつ)🟢
1年生 後半くり下がりのひき算(13−8など)🔴 最大の山場
2年生2桁の筆算(くり下がりあり)🟡
3年生3桁・4桁の筆算、0が並ぶひき算🔴 ミス多発地帯

ひき算には山場が2回あります。1年生の「くり下がり」と、3年生の「0が並ぶ筆算」。この2か所の対策を押さえておけば、ひき算は怖くありません。

ひき算には2つの場面がある(1年生)

最初に押さえたいのは、ひき算で表す場面が2種類あることです。

「のこり」はイメージしやすいのですが、「ちがい」の場面をひき算だと理解するのは実は難しく、文章題のつまずきの原因になります。おはじきを2列に並べて1対1で対応させ、「ペアになれなかった分がちがい」と見せてあげると納得できます。

最大の山場:くり下がりは「減加法」で

13−8のようなくり下がりのひき算は、「10から引いて、残りを足す」(減加法)が基本です。

例:13−8の解き方

①13を10と3に分ける → ②10−8=2(10から引く)→ ③2+3=5(残りを足す)

ポイントは2つあります。第一に、前提となる「10からのひき算」(10−8=2など)が即答できること。ここが遅いと減加法全体が崩れるので、まず10−□だけを集中練習しましょう。第二に、「13を10と3に分ける」数の分解がスムーズなこと。たし算のさくらんぼ計算と同じ土台です。

💡 「3から8は引けない→10から引く」という流れを、ブロックで実演すると腑に落ちます。13個のブロックを10と3に分けて置き、10のかたまりから8個取る——目で見れば1回で理解できる子も多いです。

なお、「8を3と5に分けて、13−3=10、10−5=5」とする方法(減減法)もあります。学校では減加法が主流ですが、子どもが自然にやりやすい方でかまいません。大切なのは1つの方法を確実にすることです。

筆算のくり下がり(2年生)

例題:52−17

一の位:2−7は引けない → 十の位から1借りて12−7=5。十の位の5を斜線で消して4に書き直す

十の位:4−1=3 → 答え35

筆算のミス予防は「借りた印を必ず書く」こと。十の位の数字を斜線で消して、1減らした数を上に書く——この作業を頭の中で済ませようとするとミスが出ます。たし算の筆算と同じく、「書く手間」がミスを防ぐ最大の保険です。

ミス多発地帯:0が並ぶひき算(3年生)

例題:1000−357

一の位の0から7は引けない→十の位も0→百の位も0→千の位から順に借りてくる

千の位1→0、百の位0→9、十の位0→9、一の位0→10 になり、10−7=3、9−5=4、9−3=6 → 答え643

くり下がりが連鎖するこの形は、筆算で最もミスが出るパターンです。手順練習に加えて、「999から引けば借りなくていい」という工夫も教えられます:1000−357 = 999−357+1 = 642+1 = 643。999からはどの位も borrowなしで引けるので、暗算でも正確に解けます。お釣りの計算(1000円出して357円の買い物)そのものなので、買い物ごっこで練習するのもおすすめです。

最強の習慣:たし算で検算する

ひき算には、答えが正しいか自分で確かめられる方法があります。「答え+引いた数=もとの数」です。

例:52−17=35 → 検算:35+17=52 ✓

テストの見直しでこれができる子は、ひき算で点を落としません。さらに「ひき算はたし算の逆」という関係の理解は、この先の「わり算はかけ算の逆」「方程式」にまでつながる大切な見方です。1日1問でいいので、検算までをセットにした練習を習慣にしましょう。

暗算の工夫(3年生〜)

筆算が安定したら、暗算の工夫も紹介してあげましょう。ひき算ならではのテクニックがあります。

特に「同じ数を足しても差は変わらない」というひき算のきまりは、大人でも使える強力な技です。「差=2つの数の間の距離」というイメージ(数直線で2つの数が同じだけ右に動いても距離は変わらない)とセットで教えると、深い理解になります。

文章題で気をつけたい「逆思考」

例題:あめを7こもらったので、ぜんぶで15こになりました。はじめに何こ持っていましたか。

解き方:「もらった」「ぜんぶで」という増える言葉が並びますが、式は15−7=8。はじめの数を求めるにはひき算です。

このような「言葉の印象と式が逆になる問題」(逆思考)は、テープ図をかけば一目で見抜けます。キーワードで式を決める癖がついている子ほど引っかかるので、「図をかいてから式」を徹底しましょう。詳しくは文章題の解き方ガイドで解説しています。

家庭でできる練習メニュー

つまずきメニュー(1日5分)
10までのひき算が遅いおはじきで「のこり・ちがい」→ドリルで反復
くり下がりが苦手①10−□の即答練習 ②ブロックで減加法の実演 ③さくらんぼ図つきで練習
筆算のミスが多い借りた印を書く練習。1日3問を丁寧に+検算
0が並ぶと崩れる1000−□をお釣りごっこで。999の工夫も紹介

よくある質問

Q1. くり下がりはどう教える?

「10から引いて残りを足す」減加法が基本。前提の「10−□」の即答化を先に確認しましょう。

Q2. 1000−357のような計算が苦手です。

くり下がりの連鎖を声に出して手順練習。あわせて「999から引いて1足す」工夫も有効です。

Q3. 検算の方法は?

「答え+引いた数=もとの数」。35+17=52になればOK。見直しの習慣として最強です。

Q4. ひき算はたし算より難しい?

手順が長く、順序も入れ替えられないため難しく感じる子が多いです。たし算との逆の関係を武器にしましょう。

Q5. くり下がりで指を使っています。やめさせるべき?

無理にやめさせる必要はありません。「10−□」の即答練習と数の分解の遊びを増やせば、自然に指から卒業します。焦って禁止すると、隠れて数えるようになり、かえって定着が遅れます。

まとめ

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